フロン法の平成27年4月1日改正施行の概要
1.フロン法改正の背景と目的
従来のフロン法では、特定機器の使用済フロン類の回収・破壊のみが対象。
一定の効果は上げたものの以下が課題。
・冷凍空調機器の冷媒に使用されるHFC(代替フロン)の排出急増。
・機器廃棄時等の冷媒回収率の低迷(3割程度)。
・業務用機器使用中の大規模漏洩が判明(例:冷凍冷蔵機器で年間13~17%漏洩)。
・世界的な削減の動き
2.フロン法関係各者の義務
①フロンメーカー
フロン類の転換(CO2、アンモニア、等)、再生利用による新規製造量等の削減
②フロン製品メーカー
冷媒転換の促進(ノンフロン・低GWPフロン製品への転換)
③ユーザー(スーパー、ビル、工場等)
適切な機器管理(定期点検等)での使用時漏えいの削減、冷媒漏えい量報告
④フロン充填回収業者
充填行為,回収行為の適正化
⑤フロン破壊業者、再生業者
再行為の適正化、証明書による再生/破壊完了の確認
※改正フロン法の概要図(環境省のHPへ)