4月14日(日)に、4月から新しく始まった在留資格「特定技能」の資格を得るための技能試験が、国内の7か所(札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡)で行われました。この日行われたのは、宿泊分野の試験です。国土交通省の発表によると、761人が申し込み、受験したのは391人で、受験率51%とのことです。東京オリンピックで盛り上がりそうな東京(会場)だけ見ても、220人の定員を超える申し込みがあったにもかかわらず、実際に試験を受けたのは124人で、56%とのことです。

在留資格「特定技能」自体は、かなりの盛り上がりを見せている感がありますが、受験率が低いのはなぜなのでしょうか?理由を考えてみました。

1)対象者が、「ホテルのフロント、企画・広報、接客及びレストランサービス」のみ
・宿泊分野は人手不足だと思うのですが、不足しているのは「ホテルのフロント、企画・広報、接客及びレストランサービス」なのでしょうか?実態とずれている気がします。

2)雇うためには「旅館業許可」が必要
・ホテル等の「旅館業許可」を持っている会社が、自社の従業員のみでホテルを運営していることは少なく、アウトソーシングや派遣に頼っていることが多いのでは?こちらも、実態とずれている気がします。

宿泊分野特有の事情が影響している気がしますので、今後、実態に合わせていくための何らかの対策が必要と思われます。